お客様情報

お客様:保険会社A ビル管理会社O
中央監視システムと空調自動制御装置の統合化とBEMSに準拠したシステムの導入により管理コストを削減。
導入前の課題・背景
- 15年前のビル管理システム導入当時、突貫工事となっていた部分もあり、図面は設計書等では確認できない項目が多かった。そのため、単純なリプレイスとはいかず、RS配線の札付けから、現場での一からの目視作業、対向試験作業も必要になった。今回のリプレイスで当時からグレーゾーンとなっている部分をクリーンにしたいという現場からの要望もあった。
- 中央監視システムと空調自動制御装置の統合化を行いたい。
- NEDO対応もしくは、BEMSに準拠したシステムを導入したい。
ソリューションの提案内容
- 上位ネットワークにBACnetを使用したマルチベンダー対応のシステム ・下位ネットワークにLONを採用することにより、マルチベンダ化が可能
- HIM3重化構成により、中央監視室にてHIM2台がダウンしても、警備室にて制御/監視可能
- 空調機がDDC化された場合には、自動制御システムからBACnet経由でデータ取得が可能
- BACnetの採用により、空調システムを監視配下におくことができるためシステムの統合化が可能
基本方針 |
更新前 |
評価 |
更新後 |
耐障害性 |
自立分散型システム |
同等 |
自立分散型システム |
分散処理 |
中央監視・自動制御・防災 電力グラフィックパネルバックアップ
| 同等 |
中央監視・自動制御・防災 電力グラフィックパネルバックアップ
|
オープン化(基幹系) |
独自プロトコル |
向上 |
オープンプロトコル(BACnet) |
オープン化(支線系) |
独自プロトコル |
向上 |
オープンプロトコル(Lontalk) |
導入の決定要因
- BACnetの使用により、空調系のシステムを配下にシステムの統合化ができ、管理者の工数削減。
- BEMS準拠のシステム設計のため、コスト削減が見込める
導入の状況
- 半常駐体制で、管理担当会社と現場担当者において密な打合せを実施。
- 年末年始の全館停電に併せ、対応試験の人員確保。トラブル対応要員も完備
お客様の声
- 画面設計前等に要望事項をあげ、繰り返し打合せを行えたおかげで、要望に沿うシステムが導入できた。
- 仕様は既存のものをベースとしているので、使い勝手はさらに向上した。
- BEMS準拠システムの費用対効果は今後期待。
ミツイワ営業担当からの一言
3期工事で、1期の導入にまるまる1年かかる長期案件で、通常のシステム提案にはない、ビル管理システムの特有の言語やシステム構成などいろいろ勉強させていただきました。あと今年も含め2期、3期工事を残しておりますので、お客様とベンダー協力のもと無事に工事完了とさせたいと思います。