FIELD systemの導入でKKD(経験・勘・度胸)から脱却
導入製品:FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)
導入製品:FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)
現場における生産性と品質管理の短期的課題と並行して、ロボットシステムインテグレータとして、将来を見据えた成長が必要とお考えになってました。
導入プロジェクトが発足したのは、2019年9月、稼働したのは 12月になります。
ヤナギハラメカックス様の本社工場の敷地内には4つの工場があり、工作機械 15台とロボット 12台が稼働しており、今回FIELD systemに接続したのは 工作機械 6台とロボット 2台の合計 8台です。残りの工作機械の多くは古く、接続には手間とコストがかかるため、いったん見送りにしました。
FIELD systemに接続されているのは、ファナック製 CNC搭載の工作機械とロボットだけではありません。オークマ様の工作機械も接続されてます。
オークマ様の古い工作機械の接続には時間を要しましたが、オークマ様の協力を得て、無事に接続することができました。
これがFIELD systemのコンセプトであるオープンプラットフォームの実証となりました。
よくこんな話をよく耳にします。ダッシュボードって単に見える化するだけでしょ?
そんなことはありません。まずは、始めてみてはいかがでしょうか?どんな気づきや効果があるのでしょうか?
日中は段取り作業などで停止時間が長いが、夜間は自動運転で稼働率が高い
⇒ 段取り停止時間の短縮をすれば、高い改善効果が得られる事がわかりました。
小物部品は段取り替えが多く、1部品あたりのの加工時間が短い
稼働率は高くないだろうとの印象を持っていたが、意外と高い
⇒ 誤った認識を改める動機付けになりました。小物部品の利益率は高いのです。
履歴表示からロボットのアラーム一覧表が取得でき、停止要因分析が容易
⇒ 頻度の高い停止要因から対策することができるようになりました。停止時間の低減効果を早期に受けられます。
デジタル化の第一歩を踏み出しましたが、データを分析しボトルネックや課題の発見、改善の実行というサイクルまでには正直至っていません。
しかし、柳原社長はこう言いました。「まずは繋げた、繋がったという事実が重要。デジタル化を進めていくうえでどんなプロセスを経るのかを知ることができた。今後の課題も見えてきた」